「祝福されなかった妊娠」──それでも私が『女性が働きやすい場所』をつくろうと思った理由

子育て

私は美容師として10年目に、結婚・妊娠・出産を経験しました。
1年間の産休・育休を経て、パート美容師として現場に復帰しました。

当時の私は、アシスタント時代からずっと働いてきたサロンに勤めていて、
オーナーのことも人として、美容師として、ずっと尊敬していました。

だけど——
妊娠を報告したときに返ってきたのは、とても悲しい現実でした。

「いつ復帰予定?」だけの返事

私が妊娠のことを伝えたとき、オーナーは明らかに嫌な顔をしました。
そして出てきた言葉は、「で、いつ復帰予定?」それだけでした。

たった1年前、オーナーの奥さんが妊娠したときには、スタッフ全員でお祝いムードだったのに。
スタッフの妊娠は「おめでとう」ではなく、「困ったな」だったんです。

美容業界では、こんな空気がまだまだ普通なのかもしれません。
売り上げ、予約管理、人手不足…。
経営者としての視点もわかります。
でも、人として、あの瞬間のあの反応は、あまりにも悲しかった。

「ママ美容師」への風当たりの強さ

今の職場でも同じようなことが起きています。
子どもが2人いるママ美容師が、子どもの病気でやむを得ず休むと、
「またか」「どうするの?」と何度もオーナーに言われている。

誰も好きで休んでるわけじゃないのに。
むしろ、その人がどれだけ罪悪感を抱えて休んでいるかなんて、想像していない。

それでも、美容師をやめなかった理由

正直、何度も辞めたいと思いました。
でも私は、この仕事が好きだった。
お客様に喜んでもらえることが、やっぱり嬉しかった。

だからこそ、「自分が働きたい場所を自分でつくろう」と思ったんです。

私がつくりたいのは、「祝福される職場」

子どもを産むという人生の大イベントを、
喜んでもらえない職場なんて、おかしい。

私は、結婚しても、ママになっても、笑顔で働ける場所をつくります。
そのために、シェアサロン・スクール・保育園という3つの事業を形にしようとしています。

女性が自立し、自分の人生を自分で選べる環境を。
そんな職場を、自分自身の経験から、本気でつくっていきたいのです。

最後に

このブログを読んで、「私も同じ気持ちだった」と思ってくれた方がいたら嬉しいです。
傷ついた経験は、誰かの背中を押す力になる。
私の想いに共感してくれる仲間が、一人でも増えますように。

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