雇われで働くママ美容師さんへ。
子育てと仕事、両方に全力を注ぎながらも、
「頑張っても報われない」「理不尽な扱いを受けた」
そんな悔しい思いをしたことはありませんか?
ちゃんと結果を出しているのに評価されない。
制度やルールのせいで、大切にしてきたものが崩れていく。
わかってはいるけど、心がついていかない——
これは、そんな私の実体験を元にしたお話です。
【これは実話を元にした一部フィクションを含む内容です】
「もう、やめよう。」私の独立心が本気で燃えた日
このあいだ、職場の先輩と少し話す時間がありました。
たわいもない話のはずだったのに、気づけば心の奥にずっとしまっていた本音が溢れ出してしまいました。
「最近、前みたいにやる気が出なくて…」
そう話した私に、先輩は優しく耳を傾けてくれました。
「でも、今の働き方はあなたに合ってると思う。メリットもたくさんあるし」
そう言われて、私はにっこり笑ってうなずいたけれど、心の中ではそっとこう思っていました。
「もう、やめよう。」
4年間、私はひとりで小さなサロンを任されてきました。
集客も、スケジュール調整も、ぜんぶ自分でやってきた。
広告を出したいとオーナーに頼んだこともあったけれど、「予約が取りづらくなるから」と断られたので、自腹で集客もしました。
それでも、「お客様が喜んでくれるから」「もっといい結果を出したいから」と思って頑張れた。
そして少しずつ、お給料にも反映されるようになってきて、ようやく報われたと思っていました。
そんなある日、Aという後輩が私の店舗に配属されることになりました。
Aは、スタイリストになったばかり。まだお客様もついていない。
過去にはトラブルも多くて、オーナーやほかのスタッフもずっと厳しく接していたのに…。
不思議なことに、Aが私の店舗に来てからというもの、オーナーや他のスタッフはAにすごく優しくなりました。
私がAに注意すると「そんなに厳しくしなくていい」と言われるように。
え、あんなに怒ってたのに?と、正直びっくりしました。
それだけならまだしも、今まで私が担当していたお客様を、Aと分担することに。
理由は「お店の仕組み上仕方ない」
頭では理解できる。でも…心がついていかない。
さらに衝撃だったのは、給料が突然下がったこと。
「営業時間が増えるメリットがあるから」と言われたけど、
どう考えても代償が大きすぎた。
私は子育て中で、時短にしてもらっていた分、頑張って効率よく働いてきた。
それなのに、「時短が解消される」というだけで、
4年間の努力の対価を半分にされてしまった感覚。
一方のAは、むしろ給料が上がったらしい。
それを聞いたとき、自分の中で何かが崩れた。
そんな中、私は胃潰瘍になりました。
「そんなにストレスためてたの?」と驚かれたけど、
自分でも気づかないくらい、ギリギリのところで頑張ってたんだと思います。
それをきっかけに、この職場での仕事への情熱が急激に冷めていきました。
やりがいも、未来への希望も、だんだん薄れていった。
昇給も、昇進も、この職場ではもう期待できない。
やとわれである以上、こういう扱いを受けることは、これからも続く。
そして私は、ようやく決心しました。
「もう、やめよう。私の力で、自分の未来を作っていこう。」
独立したい気持ちは、もう止められない。
今はまだ準備中だけど、静かに、でも確実に燃えています。
自分の人生を、自分の手で動かしていきたい。
そう強く思えるようになったことが、たぶん今の私にとって一番の成長です。
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